コミュニケーションに関する書籍。1~2時間でサクッと読めます。 筆者はラジオ番組のパーソナリティをしていますが、「自称コミュ障」です。そんな筆者が仕事を通じて磨いていったコミュニケーション技術が紹介されています。
以下、筆者の主張とそれに対する私の感想です。
- コミュニケーションの目的はコミュニケーションそのものである。全員協力型のゲームであり、全員が楽しめたら勝利である。
裏を返すと、何かを伝えるということではないということです。雑談こそコミュニケーションということです。
飲み会に参加するとして、参加直前に行きたくなくなることってよくあるじゃないですか。でも結局楽しめたことってそれなりにあるもんだと思うんですけど、それはなぜかというとコミュニケーションそのものが楽しく終われることが多いということだと思うんですよね。
- 自己顕示欲を捨て、相手に興味を持って答えやすい質問をし、相手に喋ってもらおう。
ちなみにこれは聞き上手とも重なります。聞き上手って自分が喋ってて楽しくなる相手のことなので、上記の技術を実践すると、聞き上手に近づけるとのことです。
結構相手に対してもてなしの心をもって臨むことを要求しているなと思いました。ただ、自分の提起した話題で盛り上がっていったら面白いな、とも。
- コミュニケーションは後天的に磨くことのできる技術である。
人は生まれながらにして自転車にはのれないということです。日本に生まれ育つと当たり前に日本語を聞き取り発話できるようになりますが、コミュニケーションは実はそれほど簡単ではないということです。 練習すればなんとかなるというのは勇気をもらえる話ですね。