シェルスクリプトは、毎日書いている人は少ないと思いますが、ITエンジニアをやっていると断続的に出くわします。
いちどまとめて知識を得たいなと思って、前から積んでいた以下の書籍にとりくみました。
知識と例がバランス良く記載されていて、かなりの良書だと思います。
構成とオススメの進め方
本書は1~8章で文法や関数の説明、9・10章が例題であとはおまけです。
進め方のオススメとしては、第1章から順に読み進めていって、飽きてきたら9章に飛んで実際に例題のシェルを写経する、というものです。
実際に写経してみると、やたら引数チェック(例:if [ $# -ne 1 ]
)などでif文を書くことになるので自然と身につきます。
他にも、ここはスペース入れないとダメ・入れたらダメ、とか、これは1じゃなくてl(エル)なのね、シングルクォーテーションではなくてバッククォートなのか、など色々詰まるところがあります。
そうして考えながら書いていくことで、だいたいどのような処理が来ても読めるようになっていくと思います。
車輪の再実装
10章は普段使っているコマンドの再実装が多いです。catやwcなどがあります。もちろん簡易的なものだという理由もありますが、100行~200行という短さで書けるのはかなり驚きですね。個人的には、できたものを動かすのは楽しいですね。
とにかく例題がたくさんあるので書いているとだんだん慣れてきてある程度身につくようになっていると思います。
まとめ
実際に業務等でシェルスクリプトを扱うときは、既存のシェルを読みこみや、微修正から始めると思います。そうしたときに、本書の知識がベースとなっていれば基礎的なところでつまずかずに効率よく進められると思います。