レビュー『プロダクトマネージャーのしごと』

大変お久しぶりです。久しぶりに本を読みましたのでレビューします。

プロダクトマネージャーとは

まず書中で前提とされていたことは、プロダクトマネージャー(PdM)と一言でいっても、明確な定義は存在しないということです。

つまり、会社によって何が期待されているかが異なります。そのため、PdMのポジションにある者は、会社(上長やステークホルダー)からその期待を確認しないといけません。

このように記載されると、かえってPdMは何をすべきか?ということをそこまで深刻に悩む必要がなくて良いなと思いました。

そもそも曖昧な仕事であるという指摘もなされています。

アウトプットよりアウトカム

続けて口を酸っぱくして述べられているのは、「アウトプットよりアウトカムが重要だ」ということです。 つまり、いくらスピーディーに機能を追加していくことよりも、それがユーザーの役に立っているかどうかの方がよほど大事だということです。

言われてみると当たり前のように感じますが、「ユーザーの役に立っているかどうか」を示すのは簡単ではないため、目先のアウトプットに走りがちだとも合わせて指摘されています。

それぞれの章で、コミュニケーションはどうするか?ロードマップはどうするか?ベストプラクティスは何か?といった話が展開されます。いずれの章でも、どうすれば優れたアウトカムを出せるかという観点で考えると理解しやすいと思います。

その他

アジャイルについても1章割かれていましたが、私がアジャイルに詳しくなくあまり読解できなかったのが残念でした。

唯一内容が浅いなと思ったのはリモートワークの章です。ググったらすぐ出てきそうな内容でした。

若干の翻訳物特有の読みにくさはあるかもしれません。このセンテンスは筆者は賛同しているのか反対しているのか、重要なのかそうでもないのかがよく読まないと分からない言い回しになっていると思います。

まとめ

PdMを行うにあたってこの本の内容が前提とされれば、より円滑に進められると思いました。