「しがない」に終わりはない

この記事は、#しがないラジオ Advent Calendar 2018の2日目の記事です。

アレクと申します。しがないラジオはエピソード1の公開当初から聞き続けています。

しがないラジオの構成

2018年のしがないラジオは、ゲストを招いてその人のキャリアを伺うというスタイルです。

人によって千差万別なのは承知ですが、一般化すると以下のような起承転結になるでしょう。

  • 起:SIerに入社した。
  • 承:だんだん仕事が辛くなってきた。今後のキャリアに不安を感じた。
  • 転:社外の活動を充実させ、キーとなるような人や会社に出会った。
  • 結:転職した。今は楽しくて仕方がない!(=しがない)

一方で、ラジオのエピソードとしての面白さは、ゲスト一個人に対する深掘りにあると言っていいでしょう。人生はそれぞれであり、聞いて印象に残るものはリスナーそれぞれにたくさんあると思います。

「しがない」に終わりはない

そして僕が最も面白いと思ったのは、結の「しがない」の内実です。

具体例を2つ挙げます。

あるゲストの方とお会いして、帰りの電車が一緒になったことがありました。その人に対しての印象は、「バリバリに仕事ができて、しかもさらなる高い目標に向かって突き進んでいる」というものでした。

しかし、話してみると、ある悩みを抱えていました。「通勤電車が辛い」というものです。そのとき僕は、「こんな人でもありふれた悩みを持つものなのか」という驚きを感じていました。

もう一つの例はずっきーさんです。彼は真っ先に新卒入社した会社から転職し、「楽しくて仕方がないラジオ」を開設しました。人生を大きく変える転職を成功させ、まさに「しがない(楽しくて仕方がない)」を体現した存在であったと言えるでしょう。

しかし、彼とは何度かお会いしましたが、時には悩ましい時期もあったようです。今は2回目の転職を経て別の会社に移り、ますます活躍の場を広げています。*1

2つの例から僕が言いたいのは、「現状完璧に満足している人はいない。しかし、課題の解決に向けて行動を積み重ねている人がいる」というものです。

パーソナリティやゲストの方々に、「いま楽しくて仕方がないですか?」と聞いたら、たいていYESと答えてくれるでしょう。なぜなら、悩みの尽きない現実と向き合っていく行為も「しがない」からです。

僕自身はどうか?

僕は新卒入社したSIerにそのまま在籍していますが、プロジェクトは現在3つ目になります。詳細は省きますが、使用エディタの推移は以下になります。

だんだん良くなってきていてうれしいです。

とはいえ、課題は山積みです。また、自分の能力が全然なさすぎてゴミのような気持ちになることもあります。

業務外ではこのブログを週1ペースで更新していて現在22週連続で続いています。タイトルの「等身大から1割増し」というのは、ちょっとだけ背伸びした自分を表現しようという思いを込めて名付けました。

ツイッターの友人に「アレクさんは割とエンジニア生活をエンジョイしているイメージある」と言われました。

実際、ここ2年くらいは楽しめていると思います。

まとめ

要するに、きれいなストーリーを語っているあの人も、実は裏でいろいろな悩みを抱えている、ということです。

逆に、現在悩みを抱えていたとしても、それを少し脇に追いやって理想的な自分を表現するのは、悪いことではないでしょう。それが人にとって魅力的に映ることもあると思います。

副次的な効果ですが、自分の発信に影響を受けて、誰かが変わり始めるということもあるかもしれないですね。

いま、「しがない」ですか?

はい!

*1:そのへんについては限定公開エピソードにあると思いますが、申し訳ないことにまだ聞けてない模様